サージェリー・アーリーとは?外科矯正の新たな選択肢
サージェリー・アーリーとは
サージェリー・アーリーは、顎の骨格的な問題に対して、顎の手術と矯正治療を組み合わせて行う外科矯正の治療方法の一つです。
一般的な外科矯正では、術前矯正を十分に行ったあとに手術を行います。
一方、サージェリー・アーリーでは、術前矯正を短期間で行い、早い段階で手術を実施します。その後、術後矯正で歯並びやかみ合わせを整えていきます。
このように、手術を行うタイミングが従来の外科矯正とは異なることが、サージェリー・アーリーの大きな特徴です。
近年注目されている治療方法の一つですが、すべての方に適応できるわけではなく、骨格や歯並びなどを総合的に診断したうえで適応を判断します。
従来の外科矯正との違い
従来の外科矯正では、手術前に1~2年ほど矯正治療を行うことが一般的です。
サージェリー・アーリーでは、術前矯正を1か月~半年に短縮し、早い段階で手術を行います。
そのため、骨格の改善を比較的早く目指せることが特徴です。
※術前矯正期間は症例によって異なります。

RAP・SAP現象とは?
サージェリー・アーリーでは、手術後の骨の修復過程に伴う骨代謝の変化を活かして矯正治療を進めます。
RAPとは
顎の手術後は、骨が修復される過程で、手術した部位の周囲の骨代謝が一時的に活発になります。この現象をRAP(Regional Acceleratory Phenomenon:局所的加速現象)といい、歯が動きやすい状態になることが知られています。
SAPとは
顎の骨を大きく切る外科矯正では、局所的なRAPだけでなく、全身的な骨代謝にも影響を及ぼすSAP(Systemic Acceleratory Phenomenon:全身的加速現象)が生じることがあります。
RAP・SAPを活かしたサージェリー・アーリー
RAPとSAPが相互に作用することで、術後は歯の移動が促進されやすい環境になると考えられており、サージェリー・アーリーでは、この時期を活かして術後の矯正治療を進めていきます。
※RAP・SAPの現れ方や持続期間には個人差があります。
保険適用の外科矯正との比較
| 保険適用の外科矯正 | サージェリー・アーリー(自費) | |
|---|---|---|
| 手術時期 | 術前矯正を1~2年行った後 | 短期間(1か月~半年程度)術前矯正を行った後 |
| 骨格・顔貌の改善 | 骨格的改善が可能 審美目的の顔貌の改善は不可 | 顔貌・骨格的改善の早期改善が目指せる |
| 装置 | 装置の選択不可(指定) | ご希望に応じて選択可能 |
| 手術日程 | 病院と調整が必要 手術日の手術枠混雑や、待機期間発生の可能性あり | 手術日程を自分で調整可能 |
サージェリー・アーリーのメリット/デメリット
メリット
- 顔貌/骨格の早期改善が目指せる
機能面だけでなく、審美的な骨格改善も可能となる - 術前矯正期間を短縮できる可能性あり
- 手術後の骨代謝が活発な時期を活かして矯正治療を進められる
- 手術後の噛み合わせが一時的に不安定となる場合あり
デメリットと注意点
- すべての症例に適応できるわけではない
- 術後も矯正治療は必要
- 綿密な治療計画が求められる
- 自費の場合、費用が高額となる
当院でのサージェリー・アーリー
一般的な外科矯正は、顎変形症と診断され保険適用となる患者さまが対象です。
一方で、当院では保険適用外でも骨格の改善を希望される患者さまや、できるだけ早い段階で顔貌・骨格の改善を希望される患者さまに対し、サージェリー・アーリーをご提案することがあります。
サージェリー・アーリーをおすすめする方とは
✅ 保険適用の対象外でも、骨格の改善を希望される方
✅ 機能面だけでなく、審美的な改善を希望される方
✅ 矯正期間の短縮を希望される方
「外科矯正が必要?」とお悩みの患者さまへ
サージェリー・アーリーが適応となるかどうかは、骨格や歯並び、かみ合わせなどを総合的に診断したうえで判断します。まずはお気軽に相談にお越しください。
お困りごとをお伺いし、口腔内写真と場合によってはレントゲン撮影やCT撮影*1を行った上で、患者さまに寄り添った治療プランをご提案いたします。
*1…レントゲン撮影やCT撮影は別途費用が発生します
矯正歯科専門医による治療計画をご提案します
京都府長岡京市のさわだ矯正歯科クリニックでは、患者さまのお悩みや不安をくみ取り、丁寧なカウンセリングを行っております。お気軽にご相談にお越しください。
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