歯科矯正用アンカースクリューとは?仕組み・メリット・痛みをわかりやすく解説

「歯を抜かずに矯正できないかな」「アンカースクリューって痛くないの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
歯科矯正用アンカースクリューとは、歯ぐきの骨にごく小さなネジを一時的に埋め込み、歯を動かすための固定源として活用する矯正補助装置です。このスクリューを使うことで、従来は「歯を抜かなければ対応できない」と判断されていたケースでも、抜歯なしで歯並びを整えられる可能性が広がります。
実際、さわだ矯正歯科クリニック(京都府長岡京市)では過去5年間の抜歯率がわずか3.9%(692人中27人)という実績があり、アンカースクリューを活用した非抜歯矯正が多くの患者さんの歯を守ることに貢献しています。ただし治療の適否には個人差がありますので、まずは専門医によるご相談をおすすめします。
- ✅ 歯科矯正用アンカースクリューの仕組みと種類
- ✅ メリット・デメリットと痛みの実際
- ✅ 「他院で抜歯が必要と言われた」ときの選択肢
- ▸ 「歯を抜かないといけないの?」矯正前と抜歯について
- ▸ 歯科矯正用アンカースクリューの仕組みをわかりやすく解説
- ◦ そもそもアンカースクリューとは?
- ◦ なぜアンカースクリューで歯を動かせるのか?
- ◦ どんな矯正装置と組み合わせられるの?
- ▸ アンカースクリューのメリット・デメリット
- ◦ 主なメリットとデメリットを整理しよう
- ◦ よくある誤解:「アンカースクリューの処置は痛い?」
- ▸ アンカースクリューを使った治療の流れと費用の目安
- ◦ 治療のステップをざっくり把握しよう
- ◦ さわだ矯正歯科クリニックの料金の目安
- ▸ さわだ矯正歯科クリニックのアンカースクリューへのこだわり
- ▸ アンカースクリューに関するよくある質問(FAQ)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 「歯を抜かずに矯正したい」まずはお気軽にご相談ください
「歯を抜かないといけないの?」矯正前と抜歯について
矯正歯科を検討する際、「健康な歯を抜かなければならないの?」と不安に感じる方も少なくありません。
歯が並ぶスペースが足りないとき、抜歯によってスペースを確保する方法があります。しかし、すべてのケースで抜歯が必要なわけではありません。近年では、アンカースクリューを用いて奥歯を後方に移動させることでスペースを確保する方法もあります。これにより、これまで抜歯が必要と考えられていた症例でも、抜歯せずに治療できる可能性が広がっています。
もちろん、骨格の状態などによっては抜歯が適切な場合もあります。大切なのは「抜歯か非抜歯か」を先に決めるのではなく、十分な検査・診断を行ったうえで、その方に適した治療方法を選択することです。
他院で抜歯が必要と診断された方でも、非抜歯治療の可能性について検討できる場合があります。健康な歯をできる限り残したい方は、アンカースクリューを活用した治療も選択肢の一つとなります。
歯科矯正用アンカースクリューの仕組みをわかりやすく解説
そもそもアンカースクリューとは?
歯科矯正用アンカースクリューは「TAD(Temporary Anchorage Device)」とも呼ばれる、直径1.5~2.0mm・長さ6〜12mm程度のごく小さなチタン製のネジです。歯ぐきを通して歯槽骨や口蓋骨などに一時的に埋入し、歯を動かすための固定源として使用します。
一般的な歯科インプラント(人工歯根)とは異なり、矯正治療の補助として一時的に使用するもので、治療が終われば取り外します。
なぜアンカースクリューで歯を動かせるのか?
矯正治療では、引っ張る力をかけて歯を移動させます。このとき「力を受け止める固定源」が不可欠です。一般的な矯正治療では奥歯を固定源にして歯を動かす方法がありますが、固定源となる奥歯も一緒に動いてしまうことがあります。アンカースクリューは骨を固定源とするため、動かしたくない歯への影響を抑えながら治療を進めることができます。
アンカースクリューを固定源として奥歯(大臼歯)を後方(遠心)に動かすことで、歯を並べたり、前歯を後退させるためのスペースを確保できます。症例によっては、この方法により小臼歯を抜歯せずに治療できる場合があります。
アンカースクリューは歯と歯の間の骨(歯槽骨)や口蓋(上あごの天井部分)など、さまざまな部位に埋入できます。奥歯を後方に移動する、前歯を後退させる、歯を圧下するなど、動かしたい歯や方向に応じて埋入する位置や方法を選択します。
どんな矯正装置と組み合わせられるの?
アンカースクリューは単独で使うのではなく、表側のワイヤー矯正や舌側矯正・マウスピース矯正(アライナー矯正)など、さまざまな矯正装置と組み合わせて使用できます。
アンカースクリューを併用することで矯正装置だけでは難しい歯の移動を行うことができます。使用する矯正装置やアンカースクリューの埋入位置・使用方法は患者さんの歯並びや骨格、治療目標に合わせて選択します。
アンカースクリューのメリット・デメリット
主なメリットとデメリットを整理しよう
✅ メリット
- 健康な歯を抜かずに治療できる可能性が高まる
- 奥歯の後方移動や前歯の圧下など、従来は難しかった方向への歯の移動が行いやすくなる
- 歯を固定源とする場合と比べ、動かしたくない歯への影響を抑えながら治療できる
- 治療に必要な期間だけ使用し、治療後は取り外すことができる
⚠️ デメリット・注意点
- 埋入時や埋入後に一時的な痛みや違和感が生じることがある
- 使用中に緩みや脱落が起こることがある
- 埋入部位の炎症を防ぐため、十分な口腔内清掃が必要
- 骨の厚みや歯根の位置により、希望する部位に埋入できないことがある
よくある誤解:「アンカースクリューの処置は痛い?」
アンカースクリューの埋入は局所麻酔をしてから行うため、処置中の痛みはほとんどありません(個人差あり)。処置も比較的短時間で終了します。
処置後は、麻酔が切れたあとに埋入部位に痛みや違和感が生じることがありますが、多くの場合は徐々に落ち着きます。必要に応じて鎮痛剤を服用していただきます。
⚠️ 注意:こんなケースは早めに担当医へ
- 埋入部位の腫れや痛みが続く場合
- アンカースクリューがぐらついたり、外れてしまった場合
- アンカースクリュー周囲の歯ぐきが赤く炎症を起こしている場合
- その他、使用中に気になることや疑問が出てきた場合
アンカースクリュー周辺はプラーク(歯垢)が溜まりやすいため、歯ブラシでやさしく丁寧に磨き、清潔に保つことが大切です。
アンカースクリューを使った治療の流れと費用の目安
治療のステップをざっくり把握しよう
まずカウンセリングで歯並びの状態や治療の希望を伝えます。その後、精密検査で骨の状態・歯根の位置を立体的に把握します。
検査結果をもとに、骨格の状態、歯並びの乱れの程度、咬み合わせの問題などを総合的に評価します。症例によっては、非抜歯での治療が可能かどうか、可能な場合はアンカースクリューを用いた治療を含むどんな方法が最適かを検討します。患者さんの希望(装置の目立ちにくさ・生活スタイルなど)も考慮しながら、治療方針を一緒に決めます。
埋入位置は局所麻酔を使用し、処置中の痛みを最小限に抑えます。
埋入に要する時間は5~10分程度です。専用のドライバーを使い、決定した位置にスクリューを埋入します。その後、スクリューを固定源としてワイヤーやマウスピースで歯を計画的に移動させていきます。定期的な調整(来院)を繰り返しながら、歯並びを少しずつ整えていきます。
歯の移動が完了したらスクリューを除去します。除去はほぼ痛みもなく、簡単に終わります。また、除去後の傷も通常1週間程度で治癒します。その後、後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)を装着し、保定期間に入ります。
さわだ矯正歯科クリニックの料金の目安
歯の移動が完了したらスクリューを除去します。除去はほぼ痛みもなく、簡単に終わります。また、除去後の傷も通常1週間程度で治癒します。その後、後戻りを防ぐためのリテーナー(保定装置)を装着し、保定期間に入ります。
| 治療内容 | 費用(税込) |
|---|---|
| 初診相談 |
無料 |
| 検査・診断 | 52,800〜74,800円 |
|
二期治療(大人の矯正) |
715,000円~ |
| 調整料(各回) | 3,300円 |
※料金はすべて税込。アンカースクリューの使用の有無・本数などにより費用が変わる場合がありますので、詳しくはご相談ください。
※二期治療には表側矯正の他、さまざまなプランがございます。

さわだ矯正歯科クリニックのアンカースクリューへのこだわり
京都府長岡京市のさわだ矯正歯科クリニックでは、「できるだけ歯を抜かない治療」を基本方針として、アンカースクリューを積極的に活用し、非抜歯矯正の可能性を広げています。
- 🦷
過去5年(2021年~2025年)の抜歯率(親知らず抜歯を除く)わずか3.9%:12歳以上の患者さま692人のうち、抜歯を行ったのは27人でした(長岡院集計)。当院では健康な歯をできる限り残すことを大切にし、非抜歯治療の可能性を検討しています。 - 🔬
CT・レントゲンによる埋入位置の確認:アンカースクリューの埋入位置は骨の厚みや歯根の位置などを確認したうえで決定します。事前に周囲の状態を詳しく確認することで、より安全な埋入位置を決定することができます。 - 📸
治療経過に応じて口腔内・顔貌写真撮影:写真を撮影し歯の動きを可視化することで、矯正治療が計画通りに進んでいるかを患者さん自身でも確認できます。 - 🏥
院内技工室でオリジナル装置を研究・開発:矯正装置を院内で製作・改良することで、患者さんの口腔内状況に合ったきめ細かな対応が可能です。す。

アンカースクリューに関するよくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 歯科矯正用アンカースクリューは歯ぐきの骨に一時的に埋入し、歯を動かすための固定源として活用するネジ型の矯正補助装置
- ✅ 局所麻酔をしてから埋入するため、処置中に強い痛みを感じることはほとんどなく、処置後の痛みや違和感も多くの場合は徐々に落ち着く
- ✅ ワイヤー矯正・舌側矯正・マウスピース矯正など各種装置と組み合わせて使用でき、治療の可能性が広がる
- ✅ 安全性に配慮して埋入するためには、精密検査が重要
- ✅ 「他院で抜歯が必要と診断された」場合も、アンカースクリューを用いた非抜歯矯正が適応できるケースがある
「歯を抜かずに矯正したい」まずはお気軽にご相談ください
京都府長岡京市・阪急「長岡天神駅」西口から徒歩1分。土日診療・提携駐車場8台あり。非抜歯矯正・アンカースクリューについて、矯正歯科専門医が丁寧にご説明します。

「できるだけ歯を抜かない治療」をコンセプトに、矯正臨床に30年以上携わってきました。アンカースクリューは、その実現を支える重要な手段のひとつです。ただし、使用するかどうかはCTやレントゲンによる精密な検査と診断のうえで判断します。長岡京市・向日市・島本町・大山崎町のみなさまはもちろん、「他院で抜歯が必要と言われた」という方もぜひ一度ご相談ください。患者さんが生涯安心できる口元づくりを目指して、丁寧に対応いたします。